七夕飾り


あれ?

あんなところにおいしそうな笹が落ちてる

ちょっと味見


おいしい!

まったく もう…

もったいないな

おいしい!

あっ


パンダくん

この笹 どうするの?

笹パーティー?

笹パーティー?

笹だらけのパーティーだよ


七夕飾りに使うんだよ

明日 七夕だから

七夕?


それは 棚ぼた

それは 井戸端

それは 花畑

七夕はね 

夏のお祭りだよ


年に1回のね

お祭り? やっぱり 笹パーティー?

違うよ

違うの?


それで神様が怒ってしまい

彦星と引き離されたんだよね


で 七夕っていうのは

その彦星と織姫の2人がね…


鬼姫?

なんで怖い人がいるの?

つまりね 


彦星と織姫と鬼姫の3人が揃うと


夏の夜空に大三角が完成

違うよ!

三角関係ってやつ?

それも違うよ!


でね その彦星と織姫の2人が…

って…


おいしい!

ちょっと… 聞いてる?

聞いてるよ 鬼の三角関係


違うってば もう…

七夕のこと教えてって言ったのパンダくんでしょう?


それで 笹はいつ食べるの?

だから 食べないって

紙なんかで作った飾りをいっぱいつけて

それから 願いごとを書いた短冊なんかもぶら下げるんだよ


そんなに いろいろつけたら食べるとき邪魔だよ


聞いてないな あの笹は食べないんだって


それを先に言ってよ

言ってるよ!!


笹を食べずに 短冊をぶら下げたら

願いごとが叶うよ


どんな願いごとでも?

小さいのなら

大きい願いはダメなの?


中くらいなら大丈夫じゃない?

何なの? それ


ねぇ 笹子さん

それが願いごとを書く紙?


ああ… これは飾りを作ってるんだよ

おもしろそうだね


パンダくんもやる?

うん! やる やる!


こんにちは

お待たせしました

あっ… どうも


半田さん 動物園は今日はお休みなんですか?

えっ!? は… はい…

最近 よくいらっしゃいますよね

あっ… いえ

いや はい!


こ… ここに来ると…


はい?

あっ あぁ いや

こ… 心が落ち着くというか

そうなんですか


あっ じゃあ お邪魔しちゃ悪いですね

ごゆっくり


ねぇ 笹子さん これ どうやるの?

どうしたの?

どうしたらこうなるか不思議だよ


ある意味 器用だね

もう そんなこと言っちゃダメですよ

いい? ここはね


まずはこっちから折るんだよ

こう?

パンダくん 反対


それを3枚におろして…

できた!


何それ?

パンダだよ

ああ そう

白黒模様ではあるね


はい 笹子さん

じゃあ 飾りは ひとまず置いといて

次は 短冊を作るね


願いごとを書くやつ?

そうそう


これに願いごとを書いてね

明日の夕方までに 持ってきてくれたら

笹につるすから


これに中くらいまでの願いごとを書くの?

なんでも大丈夫だと思うよ

えっ?


なんでもいいの?

なんでもいいんだよ


どうしようかな~!

はい ペンギンさんも どうぞ


真剣だね

なんでもいいんでしょ?

ペン子さんへの気持は なんでもよくないよ


1枚じゃ足りないな

笹子さん 10枚ちょうだい


ずるい

じゃあ 僕は 20枚

1人1枚です


どうぞ

な… なんでしょう?

半田さんも はい


短冊です 七夕の


ありがとうございます

明日は七夕デーで夜遅くまでやってますからね

あっ はい

それじゃ


お願い 何書こう

笹がいっぱい食べられますようにって

どうかな?


パンダくんいつもいっぱい食べてるじゃない


ペンギンさんは 何書いたの?

まだだよ

1枚しかないから迷っちゃうね


みんな何書いてるんだろう?


お嫁さんが欲しい

いや そもそもその前に彼女だよな


すみません

は~い!ちょっと お待ちくださ~い!


笹子さん かわいいな


すみません なんでもないです はい

パンダくん 


聞いた?

かわいいよねぇ

いや 別に それだけが目的じゃ…

こ… このカフェ コーヒーおいしいし


半田さん 動物園で会えるのに

かわいい僕を見に カフェに来るなんて

もう


かわいいからね 僕

違うでしょ! かわいいのは笹子さん


笹子さん!

あのね…


ダメ!!

なんで?

まだ そんな 関係じゃないから!


そうなの!

わかった


ねぇ 笹子さん

動物の世話好きな男性とかどう思う?


あと パンダみたいな体型の男の人…

パ… パンダくん!

どう思う?

こっち… こっちへ!

何やってんの? あれ


さぁね